”生きるよすがを奪うなら、命を奪うと同じこと”
有名な作品ですが、確か小学校の時にシェークスピアを借りてまず読んだのが、
この作品だったように記憶しています。
(全て読んだかは定かではない。
有名なので、それでよく例えられてるところを記憶しているのかもしれません。)
一応、大人になってから文庫本で大体の作品は揃えましたが、
こうして書くにあたって、不覚にもこの作品はまだ読んでいませんでした。
確か、1ペンスの肉をどうにかする、という話でしたっけ。
(本で確認するよりも手っ取り早いので、
ネットであらすじを確認してみました。
ハッピーエンドなストーリーのようで少しほっとした。)
この一節は、別の本の導入部分で引用されていて、
これを見た時(大人になってから。20代の頃ですね)強い印象を受けました。
もう、何十年も経った今でも、一文字違わずと言っていいくらい、
心に深く刻まれている。
何度となく、思い返しているからでしょう。
その昔、ある人(祖父)が手紙をたまにくれていて、
今でも大事にとってあるのですが、
ある時に、半紙に一文字、「人」と書いて、
同封してありました。
一人の兄弟は、それを額に貼っておりましたが、
私は、しまったまま、でも重く受け止めてはいました。
漢和辞典で調べると、
もとは、人が立っている姿を表したものであったようです。
それが論語とかになると、「四海同胞」にまで拡張されている、とも。
一般的には、人と人が支え合って、人と為す、というのが
しっくりくるような気もしますがどうでしょうか。
私はそういう解釈で、受け止めているのですが。
あるいはまた、夫婦を意味するのかなぁとも。
ところで『ベニスの商人』ですが、
あらすじによると、友情や、愛もその骨子になっているようです。
傑作喜劇でもあるようですので、これから遅ればせながら読んでみましょうか。
シェークスピアのもう一つの名台詞。
”この世は舞台、人はみな役者”
これも一度聞いたら忘れられない言葉ですね。
そのように生きられたら、人生もっと気楽になれるのかもしれません。
最初この言葉を聞いた時、私は、
なるほど、自分を演じるということか、と解釈しました。
若い頃は、人間は人の中(心)で生きていくものだ
(人が信じるように、信頼という意味で自分がある)、
と直感した私でありました。
今は、それに加えて、信念も大切だと思っています。
あまりたいそうなことは言える身でもありませんが、
悪しからず、ご容赦下さい。
では。