唐突ですが、皆さん日本の未来像って想像できます?世界でもいいんですが、それはユートピア?それともディストピアな世界でしょうか?
端的に言って国民と政治の間に矛盾がない、国家の総意が一致している状態というのがまず理想ではないかと思いますが、そこには一致した未来像、将来への安心感、信頼がなければ成立ちません。
現在日本では、各党総裁選が熱を帯びてきております。国民の側は案外冷めているのかもしれません。しかし、遅かれ早かれ来るべき国政選挙のためにも、厳しい目を向けておかねばなりません。
各党、各候補者は、様々公約を掲げておられます。大まかなところで、政治と金問題の禊や経済対策、防衛政策、選択的夫婦別姓問題や、少子高齢化問題及社会保障といったところでしょうか。
それはそれで必要な事なんですが、実現への険しい道のりを承知の上、申させていただければ、それは、何を前提に?つまり、国家ですよね、それは、国民と国土であります。国土あっての政治、国民あっての政治です。
その為には、国防も必要でしょう、経済の好循環も必要でしょう。しかし、それは、どんな未来を思い描いてのことでしょうか?
男女同権は結構なことだと思いますが(バランスしている感はある)、しかしLGBTQは如何なものか。ともあれ、こうした”輸入物”を何の吟味または議論もないまま法制化してしまうのでは闇雲です。ここには、明確な国家像、国民の総意が必要です。(LGBTQに関しては、国際的にも問題になっていますね。)
皆さん目先のことに囚われて、未来像、希望なんて考えることを忘れてしまっているのでしょうか。やれ、マイナンバーにポイント付与だ、やれ、減税だ、いや増税やむなし、投資で貯蓄を増やそうなど、国民は振り回されっぱなし。昔ローマの「パンとサーカス」みたいですね(ちょっと違うかな?)。
減税といったって、歳入の約3割を国債で賄い(積み上がった国債残高はGDP比の何倍だ?!)歳出の4分の3は、社会保障、地方交付税、そして国債費(返済)であり、どこからどう捻り出すの?といったカラクリ減税しかり、また、社会保障のためには増税はやむなしと言うなら、それに対する誠実な説明を怠っています。社会保障に関する書籍を当たれば、そこには、如何に日本のセーフティーネットが手厚く守られている(最低限の)仕組みであるのかとか、高齢者と担い手となる人口の比率が、何年にピークを迎え、その後収束していくという未来予測も統計化されていたりするのですが、国民一般に読まれることはないでしょうから、何らかの方法で、どこからかマスメディアを通して誠実な説明、語りかけが必要だと思います。こうした統計からは、ある一つの未来像も描けることでしょう。私には今は無理ですが、しかるべき立場にある方なら、それは可能かと思われます。堂々巡りの政治問題なんかを延々放送するのであれば、こうしたテーマをもっと自律的に取り上げればいいと思います。ネットでは、YouTubeなどで個人的に発信していそうな気配がありますが、国民全般には響かない。
ドラえもんや鉄腕アトムの世界のように、皆が夢中になるような未来を語るものもなくなった。実際は、21世記になってもドラえもんの世界にはならなかった。しかしアトムはまだ未来に重ねて見ることができるかもしれません。今描かれることとしてはAIによる人間の支配への恐怖あるいは期待でしょうか。すでに実生活に浸透してますしね。こうしたことも踏まえて、未来にどう活かすか、どういう世界を夢見るか、それくらいはあってもいいんじゃないでしょうか。夢を語ることって大事なことだなと今更ながら思う次第でありました。