アプリコットな日々

気長にブログ始めてます。

//食品ロス解消// 煮物を作る

ニンジン 「今回は、本気らしいわ、手触りで分かるもの。きっと今日、料理してくれる。きっと私を使ってくれる。」

 

ゴボウ 「お前が使われて、俺が使われないなんてことはありゃしないだろう。今回は、俺とお前は一緒に使われる。誓ってもいいぜ。」

 

ひら茸 「私、初めてだけど、いつ機会が巡ってくるかしら?あなた達と一緒に買い物された覚えはこれまでないし、でも、今回、私、チラシに載って、目に止まったのね。多分煮物にするんでしょうけど、私、煮含みがいいのよ。買ってもらって1週間経つけど、さっき入ってきたブロッコリーの話によれば、台所に、鶏もも肉と椎茸が、解凍してあったって。」

 

ゴボウ 「本当か?それじゃあ、何か、煮るんだろうな。今回こそ、腰曲がりの婆さんに使われる前に、姉さんが使ってくれる。絶対俺、使われる。きんぴらと天ぷらは、もううんざりだぜ。」

 

---午後1時30分。

 

ガタン、ガサガサ、ガサ、ガサ、パタン

パタン、ゴソゴソ、コツン、パタン

 

ガタガタ、ダダダー

 

「よし。人参、ゴボウ、里芋、生姜、鶏肉、椎茸、ひら茸と。」

 

 

ゴボウ 「おい、このメンバーだと、里芋がメインの煮物だな。ああ、これで、俺たちは、人間に同化し、新しい命を授かるのさ。それもこれも、これまで真っ当に生きてきた証ってものよ。こうして揃ったのも何かのご縁。この組み合わせ、普段は、正月くらいしか顔を合わせることがなかなかないから、ワクワクするぜ」

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とまあ、こんな感じで野菜たちが話し合っていたかは知らぬが、いつも作ろう作ろうと、買っては作りそびれて、見兼ねた母が、いつも消費してくれるようになっていて。でもこれからは、食品ロスはしないこと。仕事や勉強との両立は難しかった。

 

里芋 「私は、玄関の麻袋のスタッキングのストッカーに入っていたの。1週間待ったけど、今回は、早めに使ってもらえて幸せ。私、日持ちがいいのよ。ああ、本当に嬉しいわ。」

 

里芋洗って、ゴボウもたわしで洗って。
里芋は、お尻の方から皮を剥くと剥きやすい。
人参は、収穫して、洗浄する時に皮も落ちているんだって。だから、洗い人参は、皮を剥かなくても良いそうだ。

下処理をしている内、気持ちが段々充実してくる。ふと思った。これが、女のあるべき姿ではないかと。時代に逆行していることを承知で言うが、若い内に教養や学問を身につけて、後は結婚をして、子供を産んで。これの何が悪い?でも、そうした抑圧から解放されたことは良いことだ。自由であること、フェミニズム、うん結構。そうした選択の自由があることは、歓迎すべきこと。でもね、こうして、女の曲がり角に来てみると、出てくるのですよ女の弱さが。そして、年老いていく。人生100年というけれどね、、、。

 

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