好きな〇〇、、、。
そうですね、それではちょっと奮発して、
「好きな作家10選」でいきましょう。
といっても、私は、特に文学好きでもなく、
娯楽で読むということもほとんどないんですが、
心の支え、求道的な目的で読んでるんでしょうね^^; 。
読書は、割とする方なんですが、
実用書、教養本が多いですね。
現実的なのかな?
さて、選ぶものが「作家」さんなので、
その路線で選んでみます。
第1位から考えると順序よく出てくるかなと思いましたが、
順番がつけ難いので、順位浮動で。
■まず筆頭は、ダフネ・デュ・モーリアです。
映画『鳥』などの原作者として有名ですが、その作品群は、霊妙とでも言いますか、読む人によっては、ホラーとかオカルトと捉えられるきらいのある作家ですが、私は、そのリアリティーさがたまらなく好きです。スピリチュアルでありながら、わざと悲劇にしてしまうという。それもどこか滑稽さがあって読み手としては、救われます。(長編もありますが、短編が多いみたいです。『今見てはいけない』の他、『鳥』もお薦めです。いずれも短編集です。)
■2人目は、人類学者でもあり探検家のトーイ・ヘイエルダールを。彼の探検記は、どれも面白く傑作です。『コン・ティキ号探検記』、『アク・アク』など、お薦めです。イースター島の原住民に、赤毛の白人がいた!!その謎を探るべく行なった探検記。彼らは、彫刻を作るのが得意であった。その末裔が、謎をいろいろ知っていて、、、。改宗前までは、独自の神を崇拝し、それがアクアク。先祖崇拝だったかな?自分たちで作った彫刻を洞窟などに納めておいて。そんな秘密も明かされていく。しかし、とにかく笑える、大爆笑するほど面白い。
■3人目は、歴史繋がりでヘロドトスを挙げます。長い間、まだ考古学というものがない時代、それは、説話集として読み継がれていたようですが、考古学の発展に伴って、その歴史的事実が判明し「歴史の父」と称された紀元前4、5世紀頃の作家です。本としては、文庫本で上・中・下と大分な厚みの本ですが、解説にもありますが、民際学としての資料価値が高いものでもあるそうです。確か「誰かが書かなければ、忘れ去れれてしまう、そのことを記す必要から、、、」という書き出しだったような、、、。邦題は『歴史』です。当時は、神がいた世界だったんだなぁと。王にまつわる話(リディア、バビロン、ペルシャ、ギリシャ、エジプト、エチオピア、インドなど)、そしてその周辺地帯を旅して周り、また特に印象深かったものとしてはスキュタイト人などの遊牧民族の話まで、大変詳しく書かれている。そして、知ることが可能な限りの国々を把握しているのです。その世界観が、どこかもどかしさを覚えつつも、大変羨ましくもあり。できれば、そのままの世界であったなら、と思ってしまう。ヨーロッパはまだ農耕時代で、麦を持たせて、ギリシャへ少女を送り出し、たいそうもてなされたそう。神殿にも祭られたとか。ヨーロッパは、まだ寒冷地帯で、地中海に住む人達は、雪を知らない。ヨーロッパの遠い地平を眺め、空から降り落ちる雪を見て、”羽毛が降っている”としか考えられなかったようです。もちろん、戦争の話も非常に詳しく圧巻です。それにしても王様のお話って、どうしてああ面白いんでしょうね。話は尽きません。
■4人目は、数学者でもあり哲学者でもあったパスカル を。『パンセ 』しか知らないのですが、今でも手元に置いています。哲学書です。人間についての深い洞察が記されている。メモを死後に集めて、一冊にまとめられたものだそうです。自分の心に照らして思索するのに良き友となるかと^^;。
■5人目は、『パンセ 』を教えてくれた本、『考えるヒント』の著者、評論家の小林秀雄さんを。この方の本もずいぶん読みました。この方の本から知った本は『パンセ』 にとどまらず、これから登場する中にも、いくつか出てきます。
■それでは、6人目に、ドストエフスキーを。揃えるだけ揃えて、全部読みましたよぉ。彼を知るには、やはり、小林秀雄氏の著書が大変参考になるのではと思います。確か、『ドストエフスキーの生活』といったタイトルだったような。『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』が特に有名ですね。
■さて、7人目は、プラトンです。いくつも作品がありますが、まだ、数冊くらいしか読んでいません。しかし今、合間を見計らって、気が向いた時に、『国家』を読み進めています。知恵、、、ソクラテスの知恵です。プラトンはそれを一緒に聞いていて、まとめ上げた。とても成熟された、決して色褪せない、そして今でもとても新鮮に響きますし、素晴らしく示唆に富んでいます。
さて、続いて残るところ3名を。
■日本の辺りを見渡してみて、、、8人目。オールコックの『大君の都』が好きです。古書でしか手に入らず、紙でカバーを作って、表題を貼って大事に取って置いてあります(カバーといっても再生紙みたいなものです)。まだ、全部読んでいませんが、挿絵も書かれていたりして(とても上手)。イギリスの外交官であられた方です。文章としては、それほど優れたものではないらしいのですが、私は、違和感なくすんなり読んでいます。幕末の頃の滞在記です。西洋人の視点(つまり現代の視点に近いかも)から見た当時の日本。決して差別的ではなくて、ものすごく興味を持って書かれています。職務として果たされたのかもしれませんが、こういう人が大使として着任されたということに、運命的なものも感じますね。日本に来る前は、中国にもおられたそうですが、中国は汚職がひどい、と書いてありました。はてさて。
■9人目には、王道のシェークスピア を挙げておきます。言わずと知れた、ですね。始めから読むと、登場人物がごちゃごちゃして訳が分からなくなりますが、楽しむ良い方法を見つけました。まず、ネットなどであらすじを読んでおくことです。読み進めていってから結末を知るという楽しみがなくなるよりも、台詞を楽しめる方が良いからです。これまで、買ったは良いが、とっつきにくく、脇へやったままだったのですが、読むのがとても楽しみになりました。とにかくセリフが素晴らしいです。
■さて、最後の10人目は、太宰治を。イメージとしては、暗いかもしれませんが、作品は、どれも明るいですよ。心中未遂を何度も繰り返し、最後は、本当にそれで終わってしまいましたが、私は、否定的には受け止めたくない。優れた作品は多く、開かれた目を持っている作家だと思います。私小説的な作品も多く、自分のことを道化師だといっていたような。ユーモアのある人。
始めにも断ってますが、
私は、特に文学好きというわけではありません。
(しかし恐らく、日本の古典へ向かうだろうことを予定しています)。
ここに挙げたものは、そんな私でも最後まで読んだもの、
読みたいもの、面白かったものです。
しかし、いろんなジャンルを幅広く、楽しんでみたいとも思っています。
そんな心のゆとりがあればですが、、。
はてなIDは、[ 夢うつつ ] なんですが🤗。
今は、一応学生らしきことをやっていて、
体と折り合いをつけて、課題提出などこなしています。
あと一年半頑張って、
それから、これからの生き方を考えていきたいと思っています。
まず、心置きなくゆっくり休みたい。
以上です。
◆過去記事ですが、こちらもどうぞ。